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Coulyne

あれから一年

敦子が退院の日を迎えました。 今日から家族が一人増えるわけですが、奇しくも一年前の今日は、息子が倒れた日でもあります。 一年前は、胸が張り裂けるような思いで、意識のない息子をじっと見つめていた私が、一年後には、生を受けて日に日に成長していく敦子を見守っています。 明けない夜はない、やまない雨はないと言いますが、いつまでも続く悲しみはなく、また悲しみの後には必ず喜びがやってきます。 「 敦子、これがおじさんだよ 」 と話し、それを理解できる日も必ず来るはずです。 多くの赤ちゃんがそうであるように、敦子も寝ながらにっこり笑うときがあります。 息子があやしているのかな、なんて思います。

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