子供の食が細くて心配だという母親に、テレビを見せながら食べさせていませんか?と質問すると、ほとんどの人がそうですと答えます。 ここでいうテレビというのは、食事中に流れている情報番組ではなく、子供が夢中になって見てしまう内容のDVD のことです。 勉強中の子供に、気になるDVD を見せる親はいませんが、食事は勉強と同じか、もっと大切なものだということを教えるのは親しかいないのに、おかしなことです。 食事に限らず、ひとつのことに集中できない、人の顔を見て会話ができない子供が増えている原因は、興味のあることをさせながら、ついでに他のことをさせていることに問題があるのです。 親は、食事のついでにテレビを見せているつもりでも、子供にしてみたら、テレビを見ているついでに食事をしているのに過ぎない感覚になっていても仕方のないことてす。 当然、食には全く興味がなく、嫌いなものを食べているとテレビに集中できないので、テレビに夢中になりながら、片手間で好きなものを好きなだけ食べる習慣をもつ子供が育ちます。 こういうタイプの子供は、ここ5年くらいの間に増えているのてすが、この子供たちが大人になったときのことを考えると恐ろしい気がします。 家庭を持ったとしても、食卓などという言葉はもはや失せて、好きなものをほうばりながら、視線はそれぞれの興味のある対象に向き、当然そこには会話などないからです。 子供に好きなことをさせ、その喜ぶ顔をみて嬉しいのは親の趣味であり、それをさせないと泣きわめく子供の機嫌をとるのは親の都合です。 やっていいこと、いけないことは、集団生活である程度訓練されますが、人としてなにが大切なのかという優先順位は、親がしっかり教えるべきではないかと感じています。
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スピリチュアルカウンセラー
光凛
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