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Coulyne

地震の後遺症

先日、久しぶりに緊急地震速報が流れました。ここ1ヶ月以上聞いてなかっただけでもう音を忘れてしまい、一瞬さて何の音だったかなと思いました。幸いその後に来た揺れは大したことはなかったのですが、油断は禁物ですね。 ところで、あの震災のおかげで、たくさんの同棲カップルが誕生しました。その理由は、余震に怯えた彼女が、彼の家に泊まるようになった。あるいは彼に泊まりに来てもらうようになり、何となくそのまま同棲になってしまったということなのです。が、しかしそんな動機なだけに、余震がおさまってみたら、あれ~?というような違和感を感じ始め、同棲を解消したカップルもいるようですが、確かに毎晩のように続いた余震の間は、カップルだけでなく、家族も寄り添うように夜を過ごし、一致団結して買い出しや節電に精を出したので、夫婦喧嘩も親子喧嘩も、あの時期は激減したのではないかと思います。計画停電の行われた地域ではなおさらそうでしょう。 日頃は優雅なシングルライフを送っていた方でも、あの時期は、パートナーの必要性を強く感じるとおっしゃった方が多かったのですが、余震が収まった最近では、慌ててヘンな人とくっつかなくて良かったなどと、強気な発言をされる方もいて、私は思わず苦笑いをしてしまいました。確かに、一人でいようが複数でいようが、地震の強さに変わりはないのですが、せめてそんな時くらいは、異性でなくても、そばにいてくれる誰かが欲しいものです。もし、一人もいなかったとしたら、仕事関係以外の私生活で、自分は誰かに必要とされているかどうか考えてみるべきだと思います。必要とされて…、などというと大げさですが、自分の存在が誰かを安心させたり楽しませたりしているかどうかを考えてみるということです。それが出来ている人なら、あなたが心細くなる前に、あなたを頼って人が来るはずだからです。 ちょっとした不安や寂しさは、ペットや甥や姪など、あどけない子供や動物が癒してくれますが、強い不安や寂しさは、会話ができる相手の笑顔でしか癒されないものです。言葉が返ってこない、一方的な愛情の寂しさむなしさといったところでしょう。 ただ例外もありまして、知り合いに、とても寂しがりやで ヤマトという名前のクロネコと暮らしている女性がいるのですが、あの地震の間は、嘘のように強かったのです。ヤマトを守るのは自分しかいないのだ!という顔つきで、いつもはデレデレしている顔があの時だけは目がキリっとしていました。私は思わず、あなた母の目をしているわよ。と言ってしまったくらいです。母は強しだなと思いました。 ちなみに私も頑張りました。いつ地震が来ても良いように外出するときはありとあらゆる物を詰め込んだ重いバッグで出かけ、エレベーターではなく階段を使ったので、さらに膝を痛め、無意識に歯をくいしばっていたせいか、奥歯が痛くなりました。結局、膝は手術をして、奥歯は今も治療中です。そんなどこか間抜けな私を見て、息子が天国で笑っているような気がしています。

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