• Coulyne

真夜中の運動会

私の寝相が悪いのは有名です。 昔、友人数人と出かけた旅先の旅館で、私の起き抜けの布団が、あまりにすごい状態なので、隣りに寝ていた友人が、「いいから、ちょっと見に来てごらんよ~」と、別の部屋の友人たちを起こしてまわったことがありました。 私は冬でも、かさばる布団が嫌いで、タオルケットの上に毛布二枚をかけて寝ているのですが、朝に寝具が肩まであったためしはなく、たいていタオルケットは足元に丸まっているか床にずり落ちていて、毛布は、ひし形になっているので、毎朝必ず寒くて目が覚めます。 冬、実家で泊まるときは、80歳になる母親が私を心配して、厚い布団を何がなんでもかけようとするので、寝る前に必ずケンカになります。 下に移動するのはタオルケットだけではなく、シーツもです。朝起きると大抵、足の方にずれていて、反対に、もうこれ以上、上には行かれない場所に頭があるのです。 私は一度眠ると朝まで起きないので、夜中に何が起きているのかわからないのですが、足を蹴って、頭の方に上がりたくて仕方ないような動きをしているのに違いありません。 実は私、交通事故の後遺症で16歳の時から片足が不自由なのです。歩くことは普通にできますが、左足首がほとんど動かないため、走ることはできません。 夢はめったにみないのですが、それでもたまにみる夢の中では、現実では一生できない、全力疾走や、走り幅跳びをしています。もしかしたら毎晩、私は寝ながら走ったりジャンプをしているのかもしれません。 気が弱くて、何も言い返せない人が、夢の中での口喧嘩ではいつも勝つ、という話を聞いたことがあるのですが、まさしくそれと同じようなことが起きているのでしょうか。 足には二回の手術で合計48針の痕があり、足首の骨もひどく変形しているので、真夏でも足を出すことはしない習慣になっています。だったら、スカート姿の夢を見るのだって良さそうなのに、おかしなものです。 私は起きてすぐからモリモリ食欲があるので、朝はコーヒーとサラダなんて言っている女友達にあきれた顔をされるのですが、毎晩、運動会をやっているので、お腹も空くのでしょう。 *足の話はいつかしようと思っていたのですが、こんな形で語れて良かったと思います。語りようによっては、暗くなりがちなネタなので、ちょっと迷っていました。

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2020/5/27 メール受信の調子が悪くしばらく受信する事ができずご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。 本日から復旧いたしましたのでどうぞお気軽にご連絡ください。

6月に思う

かつて住んだ家は近くに田んぼがあったので、6月の夜ともなるとそれは賑やかな蛙の鳴き声がした。 うるさいほどの蛙の鳴き声を聞きながら、田んぼの畦道に蛍を探しに出掛けたこともあった。 生きていたなら中年にさしかかるであろう息子が、小学5年生の姿で私の前で宿題をやっている。 窓の外は蛙の大合唱。 宿題を終えた子供の頭をなでる、まだ若い母親の自分がいる。 私は若い頃に戻りたいとか、人生をやり直したいなどと