忘れてはいけない人と、忘れた方がよい人がいます。 なぜか、忘れないで縁をつないでいた方が将来きっと役にたつ、あるいは恩返しをする必要がある人のことは忘れてしまい、早く忘れて次に進んだ方がよい人のことは、いつまでも覚えているものです。 それは、良い出会いというものは爽やかで後をひかないのに比べ、良くない出会いに限って、後々までドロドロしてしまうことが多いからかもしれません。 例えば、別れ話がこじれてストーカーのようになった人のことは、一生忘れられない嫌な記憶となりますが、紛失した財布を交番まで届けてくれた人のことなどは、すぐに忘れてしまうものなのです。 ひとつの恋愛が終わるとき、あるいは教え子が卒業していくとき、自分のことを忘れないで欲しいなどと口に出すような人のことは、すぐに忘れてしまうけれど、別れ際に、「 もうこれからは、私のことは忘れて、前だけ向いて生きて行ってください 」などと言ってくれた人のことは、忘れられないものです。 なるべく多くの人に、良い出会いとして記憶に残り、出会わなければよかった などと思われない生き方をするには、押し付けがましさやしつこさは厳禁です。 良い出会いとは、上手にまとったコロンのようで、すれ違い様に良い香りに気付いても、まもなく香りの余韻を残したまま、本人の姿はもう見えないくらいの颯爽としたもののようです。
top of page
スピリチュアルカウンセラー
光凛
bottom of page
Comments