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良い出会い

忘れてはいけない人と、忘れた方がよい人がいます。 なぜか、忘れないで縁をつないでいた方が将来きっと役にたつ、あるいは恩返しをする必要がある人のことは忘れてしまい、早く忘れて次に進んだ方がよい人のことは、いつまでも覚えているものです。 それは、良い出会いというものは爽やかで後をひかないのに比べ、良くない出会いに限って、後々までドロドロしてしまうことが多いからかもしれません。 例えば、別れ話がこじれてストーカーのようになった人のことは、一生忘れられない嫌な記憶となりますが、紛失した財布を交番まで届けてくれた人のことなどは、すぐに忘れてしまうものなのです。 ひとつの恋愛が終わるとき、あるいは教え子が卒業していくとき、自分のことを忘れないで欲しいなどと口に出すような人のことは、すぐに忘れてしまうけれど、別れ際に、「 もうこれからは、私のことは忘れて、前だけ向いて生きて行ってください 」などと言ってくれた人のことは、忘れられないものです。 なるべく多くの人に、良い出会いとして記憶に残り、出会わなければよかった などと思われない生き方をするには、押し付けがましさやしつこさは厳禁です。 良い出会いとは、上手にまとったコロンのようで、すれ違い様に良い香りに気付いても、まもなく香りの余韻を残したまま、本人の姿はもう見えないくらいの颯爽としたもののようです。

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2020/5/27 メール受信の調子が悪くしばらく受信する事ができずご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。 本日から復旧いたしましたのでどうぞお気軽にご連絡ください。

6月に思う

かつて住んだ家は近くに田んぼがあったので、6月の夜ともなるとそれは賑やかな蛙の鳴き声がした。 うるさいほどの蛙の鳴き声を聞きながら、田んぼの畦道に蛍を探しに出掛けたこともあった。 生きていたなら中年にさしかかるであろう息子が、小学5年生の姿で私の前で宿題をやっている。 窓の外は蛙の大合唱。 宿題を終えた子供の頭をなでる、まだ若い母親の自分がいる。 私は若い頃に戻りたいとか、人生をやり直したいなどと