友達の輪は小さいより大きな方が良いのですが、いくら大きくても、しっかりつながってなければ意味はありません。 地震や台風などの災害時ほど友達の輪が大活躍します。 グラッと揺れたとき、「あの人は大丈夫だろうか」と、とっさに何人の人に思ってもらえるかが、とても大切なことだからです。 たとえば一緒に暮らす家族がいる人は、まずは家族の安否確認をしますが、その次には親しい友人の安否か気になるものです。 ここでいう親しいという意味は、お世話になっているとか、仕事上の付き合いといったうわべの付き合いではなく、安否が気になる、つまり元気でいてほしいと願わずにはいられない知り合い、ということです。 常日頃からうわべの付き合いばかりの人に囲まれている人は、いざというときに誰も来てはくれないので、そこでやっと自分の優先順位を知ることになります。 昨年の震災のとき、「私のことは心配じゃないのか!」という電話が上司にあたる女性からかかってきてびっくりしたと、あるお客さんが私にに言いましたが、私もそれを聞いてびっくりしました。 部下を心配するのが上司の仕事なのに、何を血迷ってそんな反対のことを言うのかと思ったし、そんな電話を部下にかけなくてはいけないほど、同世の友達がいない人だということがわかるからです。 「私のことは心配じゃないのか」と唯一言い合えるのは親子の関係だけです。 男女の関係でその言葉が出たら 、別れも近い時期に違いなく、また、上司が部下に、あるいは年上から年下に言ってしまえば、「こんな人間にだけはなりたくない」と相手に思われる言葉です。 なぜなら、本当に相手のことを思っている、あるいは愛している人の口からは、決して出ない言葉だからです。 「何か、私にできることはありますか?」 常にこんな心持ちでいる人こそが、真の友達の輪を作れる人だと思います。
top of page
スピリチュアルカウンセラー
光凛
bottom of page
Comments