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塞翁が馬

 五月なのに、すでに梅雨に入ったそうです。こんなに毎日雨が続くと洗濯物が乾かず、元気いっぱいのお子さんがいたり、ご家族の多いお宅の主婦は、さぞかし頭が痛いことでしょう。 興味深い話なのですが、吉幾三さんが作って歌い大ヒットした曲に 「 雪国 」 という曲があります。吉さんは東北出身の方なので、生まれ育った田舎の冬の風景をイメージして作られたのかと思っていたのですが、実際はそうではなく、貧乏生活をしていたアパートの部屋に、子供さんの白いオムツがたくさん干してあるのを見ながら作った曲なのだと、以前ご本人がテレビでおっしゃっていました。私はそれを聞いてがっかりするどころか、かなり納得しました。 妻子を抱えつつ、明日の見えない生活が続き、泣きたくなる夜を味わっていたのはご本人ではなかったかと思うのです。今では押しも押されぬ大スターですが、もし吉さんのお宅に乾燥機があったら、あるいはお子さんが紙オムツだったらあの名曲は生まれなかったということになるのです。 人の人生において、何が幸せで不幸せになるか、まったく予想もつかないことを「 人間万事、塞翁が馬 」 と言います。 一般的に不幸だと思える状況が人を幸せにしたり、便利で豊かだと思える環境が人を幸せに導く保証など何もないということを、大昔の人はすでにわかっていたのだと思います。

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2020/5/27 メール受信の調子が悪くしばらく受信する事ができずご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。 本日から復旧いたしましたのでどうぞお気軽にご連絡ください。

6月に思う

かつて住んだ家は近くに田んぼがあったので、6月の夜ともなるとそれは賑やかな蛙の鳴き声がした。 うるさいほどの蛙の鳴き声を聞きながら、田んぼの畦道に蛍を探しに出掛けたこともあった。 生きていたなら中年にさしかかるであろう息子が、小学5年生の姿で私の前で宿題をやっている。 窓の外は蛙の大合唱。 宿題を終えた子供の頭をなでる、まだ若い母親の自分がいる。 私は若い頃に戻りたいとか、人生をやり直したいなどと