• Coulyne

料理本

もう最近は、夕方五時を過ぎるともう真っ暗になってしまいます。 寒いし、早く家に帰らなくてはいけないので、子供の頃は嫌いだったこの季節ですが、最近はそうでもなくなりました。 暑い間は日を使うのもうんざりでしたが、最近は日が短いのをいいことに、少し時間をかけて夕食の支度をしています。 献立のネタも尽きたので、久し振りに料理本を出して来てパラパラとしていたら、昭和五六年の電気料金の領収書がはさまっていました。 これを作るのは三十年ぶりか、なんて思いながら、老眼ぎみの目を細めたりしながら材料を読んでいると、月日の過ぎる早さを感じます。 インターネットでも、いくらでもレシピをみることができるのに、ついつい年季の入った何冊かの料理本に頼ってしまうのですが、豚の角煮のページには油染みがあり、ムニエルのページに固まった小麦粉が張り付いていたりして、何度も何度も本に頼って作っていた歴史がそこにはあるのです。 昔は電気の領収書をはさんでいても、今はインデックスという便利なものがあるおかげで、気にいった料理のページにペタペタ貼っています。 私は、娘に遺す宝石類なんぞはほとんどないけれど、油染みのある料理の本なら何冊かあると思えてきました。

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2020/5/27 メール受信の調子が悪くしばらく受信する事ができずご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。 本日から復旧いたしましたのでどうぞお気軽にご連絡ください。

6月に思う

かつて住んだ家は近くに田んぼがあったので、6月の夜ともなるとそれは賑やかな蛙の鳴き声がした。 うるさいほどの蛙の鳴き声を聞きながら、田んぼの畦道に蛍を探しに出掛けたこともあった。 生きていたなら中年にさしかかるであろう息子が、小学5年生の姿で私の前で宿題をやっている。 窓の外は蛙の大合唱。 宿題を終えた子供の頭をなでる、まだ若い母親の自分がいる。 私は若い頃に戻りたいとか、人生をやり直したいなどと