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Coulyne

料理本

もう最近は、夕方五時を過ぎるともう真っ暗になってしまいます。 寒いし、早く家に帰らなくてはいけないので、子供の頃は嫌いだったこの季節ですが、最近はそうでもなくなりました。 暑い間は日を使うのもうんざりでしたが、最近は日が短いのをいいことに、少し時間をかけて夕食の支度をしています。 献立のネタも尽きたので、久し振りに料理本を出して来てパラパラとしていたら、昭和五六年の電気料金の領収書がはさまっていました。 これを作るのは三十年ぶりか、なんて思いながら、老眼ぎみの目を細めたりしながら材料を読んでいると、月日の過ぎる早さを感じます。 インターネットでも、いくらでもレシピをみることができるのに、ついつい年季の入った何冊かの料理本に頼ってしまうのですが、豚の角煮のページには油染みがあり、ムニエルのページに固まった小麦粉が張り付いていたりして、何度も何度も本に頼って作っていた歴史がそこにはあるのです。 昔は電気の領収書をはさんでいても、今はインデックスという便利なものがあるおかげで、気にいった料理のページにペタペタ貼っています。 私は、娘に遺す宝石類なんぞはほとんどないけれど、油染みのある料理の本なら何冊かあると思えてきました。

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